とど

とど
I
とど
(副)
(1)とどろく音を表す語。

「奥山の真木の板戸を~として我が開かむに入り来て寝(ナ)さね/万葉 3467」

(2)よろめくさま。

「踏まれて下りに弓長(ユンダケ)三杖ばかり~走りて倒れにけり/盛衰記20」

II
とど【椴】
椴松
III
とど【鯔】
※一※ (名)
(1)成長したボラの称。
(2)限度。 ぎりぎりのところ。

「よく生きて五年か三年が~だ/滑稽本・人間万事虚誕計」

※二※ (副)
〔「とどのつまり」の略〕
結局。 歌舞伎のト書きに多く用いられる。

「二三の問答があつて, ~僕が狩野法眼元信の幅を…売渡す/吾輩は猫である(漱石)」

~のつまり
〔魚のボラが幼魚から成魚になる間に幾度も名前が変わって最後にトドという名になることから〕
行きつくところ。 結局。 多く, よくない場合にいう。

「~また泣きついてくるだけだ」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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